2020-01-01から1年間の記事一覧

チャイと子猫といのちについて

Photo by Rasyid Manulana 数日前、職場の同僚とお茶の話題からトルコに行きたいねという話になった。コロナのことも治安のこともあるから今は難しいけれど。 その時私はイスタンブールで飲んだチャイの小さくて熱いコップや、道に座ってなにをするでもなく…

憂鬱と生理と女

ホルモンは、私の体の一部で、毎日せっせと私の体の中で色々な部位の働きを調整してくれている。その中でもエストロゲンは、女としての私の機能を調節して、そのはたらきで生理がきたり、妊娠をしたりするらしい。 もうすぐ生理がくる。 そのことを意識させ…

ことばを持たない者たちの物語『ことり』『言葉の誕生を科学する』

人間がことばを手に入れたことで失ったものは何だろう。 恐らく、ことばを手に入れたことで人間だけが過去と未来、そして死について思いを馳せることができるようになった。自分、というものを自分で考えることができるようになった。 そしてそれと引き換え…

クソの美しさ ~どうして私は菊次郎を嫌いになれないのか~

夏になってから久石譲のSummerを聴くことが増えて、それで北野武の『菊次郎の夏』を観た。 両親のいない少年が、夏休みに近所のおじさんと一緒に母親を探しに行く話。 このおじさん(菊次郎)が、気持ちいいほどのクズ。 菊次郎の奥さんは、母親に会いたい少…

『もののけ姫』を観てきた~世界は理不尽だ、それでも。~

(だいぶ)先日、「一生に一度はジブリで映画館を」ということで、『もののけ姫』を映画館で観てきました。以下感想です(長文注意)。 もののけ姫の世界は悲しい。 アシタカとサンはどうしようもない理不尽を受けて生きている。アシタカは村を守ったにもか…

悲しみと怒りにひそむまことの心

「もののけ姫」を今日観に行ってきます。 それにあたり、もののけ姫の制作の様子を収めた7時間のドキュメンタリーを観た。 すごかった。 7時間という時間を感じないくらいに見入ってしまった。 (嘘。たまにあと何時間残ってるかな~と気にしながら見る部分…

トマトとしそと成長速度

ベランダでよっとこ植物を置いたり水あげてみたりしてるんだけど、そのうちのプチトマトとしそが最近とても大きくなり始めた。実とか葉とかじゃなくて、全体的に大きくなっている。 しそは「木ですか?」って感じになってるし、プチトマトはベランダの手すり…

あきらめることは悪くないと思う

最近もらったバナナを家に吊るしてみて、吊るしたバナナを見る度市場みたいな気持ちで楽しくなっています。バナナつるし祭りやーってなります。二重にお得でおすすめです。 (イメージ図) 個人的にあきらめることってそう悪くないなーと薄々感じ始めています…

ガパオメモ①

仕事から帰る途中、急にガパオライスが食べたい気持ちになって、ナンプラーとパプリカ(赤)とバジルを買って家に帰った。初めてのガパオ。 レシピは https://www.sapporobeer.jp/feature/recipe/0000001571/ とクックパッドのなにか(2回目探しても見つからな…

(本)裸足で逃げる~沖縄の夜の街の少女たち~

裸足で逃げる~沖縄の夜の街の少女たち~ 上間陽子 「私たちは生まれたときから、身体を清潔にされ、なでられ、いたわられることで成長する。だから身体は、そのひとの存在が祝福された記憶をとどめている。その身体が、おさえつけられ、なぐられ、懇願して…

ミツロウラップ

最近ミツロウラップを手作りして使っている。 ミツロウとは、ミツバチが巣を作る成分のことで、ミツロウラップはそれを溶かして綿の布にコーティングしてラップを作る。ミツロウは天然成分なので、食品に使っても大丈夫らしい。 ミツロウラップをつくること…

ちょっと徒然ー資本主義について

最近セミの鳴き声?と雲の輪郭に夏を感じています。輪郭の濃い、存在感の強い雲を見ると久石譲のsummerが聴きたくなります。 セミって、あの小さい体からあれだけ大きい音を発せるってすごいですよね...今も窓閉め切った(クーラーつけた)家の中に結構聴こえ…

(本) 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林 正恭 夏になると草が伸びるのが早い。 植物の生命力ってすごいなーと思う。 最近個人的なキューバブームが来ている。中国とか中東とかアメリカとか、世界の色んなところに行っているカイロプラクティックの先…

(本)ナインストーリーズ(不器用を掬い上げる本?)

ナインストーリーズ J.D.サリンジャー作 柴田元幸訳 ※微妙なネタバレ有です。 一作一作がとても面白い短編集だった。世の中に対する憤りや人間関係のフラストレーション、そういうものが善悪とか既存の社会の論理を外した状態でそのまま描かれる。(とっても…

硬さと柔らかさの話

最近日本の包丁鍛冶に関するドキュメンタリーを見ていたんですが、そこで最初の方にでてきたのが、包丁は主に柔らかい地金と硬い鋼の組み合わせでできているということ(例外有)。鋼が切る部分で、地金で鋼を挟んだり、地金と鋼を片側ずつくっつけたりして…

年休簿の新しい活用法

今日は仕事に行くのしんどいなーとか、そういう日があったりします。 先週は結構そういう日が多かったんですが、そういう日は机でパソコンの横に年休簿を置いて、「何時から年休取ろうかな」と考えながら仕事をします。 もちろんその通りに年休をとってもい…

怖いものみたさ

小さい頃、「おしいれのぼうけん」と「注文の多い料理店」の絵本が怖かった。 怖いのに、1回だけではなく、何度も読んでもらってしまうのだ。 それは、少し大きくなって小学生のころ、 学校の怪談シリーズや、「ダレン・シャン」や「デモナータ」、ちょっと…

私は歩くブランド、逆に。

昨日は尊敬する面白い人友人たちから、物の見方は人生そのものを変えるなあということを再確認させてもらう日でした。 友人その1 (沖縄はブルーゾーン*だという話から) *世界の中で5つしかない、人が長生きで幸せに生きられる場所 友人:沖縄うまれ、沖縄…

オブラートのロマン

小さい頃オブラートという存在に無性に憧れていた。 おばあちゃん子で、よくおやつに昆布飴かボンタンアメを買ってもらっていたんだけど、昆布飴にもボンタンアメにもオブラートが巻かれていた。 お菓子に巻かれている白い薄い紙が食べられるということ、そ…

(本)ビッグ・クエスチョン—スティーヴン・ホーキング

私は高校生の時にちょうど未履修問題のあった世代で、しかも英語系の学科だったから、科学と物理の授業を全く受けたことがない。だから、「すい、へーりー、べー」というやつも、それ以降分からない。 この本は、「博士と彼女のセオリー」で有名なホーキング…

手間をかけることについて(王子様とキツネ)

高校時代に星の王子様を読んで、大好きになった。 日本語版だけじゃなくて英語版を読んだり、ミュージカル映画版をみたり、グッズを買ったり、好きすぎてフランス文学を専攻しようとしたりして(結局英米文学にしたけど)、とにかく好きだった時期があった。…

(本)お父やんとオジさん

「私には難しいことはわかりません。共産主義が人を幸せにするのか見当もつきません。しかし共産主義よりも民主主義よりも大切なのは家族じゃないんですかね。戦場で君が何を見たのか、私には想像もできません。しかし人は人を殺すために生まれてくるのでも…

体は覚えている

こんにちは。 うちにはもらいもののコーヒーミル(電動)があります。 大学院生時代の唯一の娯楽がコーヒーを入れること(と夜中のラジオ)で その時代にコーヒーミル(手動)を買って コーヒー豆の匂いを嗅ぎながら豆挽くのが楽しみだったはずなのに いつの…

ティッシュ2枚組問題

昨日気づいてしまったんです。 「ティッシュは1枚でいいんじゃないか」 ということに。 事の顛末はこうです。 うちのオフィスのティッシュボックス(Scottie)から なぜか1枚だけはがれたティッシュが 顔を出していたんです。 机についたお茶染みが気になって…

コロナに対する私に対する所感

1ヶ月前までは、警戒していたはずのものが、急に訪れた脅威が、普通に日常に溶け込んだのを感じる。あんなに自分に対して鋭く刺さってきたものが鎮火された後の煙のようにふわぁ~っと霧散していって、それに対する警戒心や関心を少しずつ失っていくことに漠…

(本)サピエンス全史

最近、「サピエンス全史」という本を読んだ。 一般的に「歴史」と言えば文明以後の世界や国、地域の流れをさす(様な気がする)けど、「サピエンス全史」では私たちホモ・サピエンスという種の誕生から狩猟時代、農耕時代、そして現代にいたるまでの生物の歴…

ブログ書くのは恥ずかしいと思った話

最初に自己紹介の記事を書いたとき、 『こんばんは、冷やし中華です。 ブログ、はじめました。』 というフレーズを一番最初に思いついて書いたんです。 妙に気に入って そのままアップしたんだけど、 2日後見たときに、 え、これ意味分かんなくない? はたか…

土曜日の朝はスムージー的な朝ごはんがほしくなる

おはようございます。 上の題名、別におしゃ感をだしたい訳ではないです。 私はなぜか土曜日の朝になると、 布団の中で目覚めたときからスムージー的な物が食べたくなります。 でも、それはスムージーというおしゃれなものがほしいということではなく、 さっ…

(本)「アラブの春」の正体—欧米とメディアに踊らされた民主化革命

おととし、中東について3本の映画を観ました。 一本目は「もう一人の息子」。イスラエルとパレスチナの間で取り違えられて育ったことが分かった子どもとその家族がその事実と向き合っていく様子を通して、家族の絆、個人的な愛は宗教的政治的な葛藤を越えら…

ブログ、始めました

こんばんは。 ブログ、始めてみました。 インスタで読んだ本について思ったこととかを書いてたんですが 読みにくいなと思って、ブログで書いてみることにしました。 ブログを始めるにあたり、 ブログ名とかユーザー名とか決めるのが 最初の一歩かな、と思っ…