コロナに対する私に対する所感

1ヶ月前までは、警戒していたはずのものが、急に訪れた脅威が、普通に日常に溶け込んだのを感じる。あんなに自分に対して鋭く刺さってきたものが鎮火された後の煙のようにふわぁ~っと霧散していって、それに対する警戒心や関心を少しずつ失っていくことに漠然とした不安を感じた。

 


人間は適応する生き物だし、社会はコロナを内包するかたちでどんどん変わっているからそれは当たり前のことかもしれないけど、自分がその時感じた危機感や考えたこと、そういうものをふわっと日常の中に蒸発させてしまっていいのだろうか。とふと思った。

 


ただ、スプレーから放出された煙が大気にスローモーションで広がっていくような放射状の雲が浮かぶ夕方の空が綺麗だった。

 


というただの所感でした。