硬さと柔らかさの話

最近日本の包丁鍛冶に関するドキュメンタリーを見ていたんですが、そこで最初の方にでてきたのが、包丁は主に柔らかい地金と硬い鋼の組み合わせでできているということ(例外有)。鋼が切る部分で、地金で鋼を挟んだり、地金と鋼を片側ずつくっつけたりして作る。

 

なぜ組み合わせるのかというと、柔らかい地金だけだと切れないし、硬い鋼だけだと切れるけど脆くてすぐにボロボロになってしまうらしい。だから地金と鋼を組み合わせて切れ味と耐久性のバランスを取っているらしいんだけど。その時私は硬い=脆いというイメージがなんとなくつかなかった。

 

後で調べてみると、硬いから脆いというより、硬いものは同じ形に留まってしまうから、衝撃が加わったとき他の形になれず耐え切れなくなって壊れちゃうらしい。対して、柔軟性のあるものは、衝撃が加わっても他の形になれるから曲がりやすいけど簡単には壊れない。

 

なるほどー。なんとなくわかった気が。

 

ちなみに、鉄の色だけで300度を0.5度の誤差で見分けられる包丁職人さんがいて、職人って、ほんとにすごいなーと思いました。