蜘蛛

大きな蜘蛛が大きな巣をつくって空中に浮かんでいる黄色と黒のからだ本能が近づきすぎるのは怖いといっている 見る木見る木に蜘蛛が浮かぶ「夏だなあ...」と無意識が言う蜘蛛が苦手な彼に話そういっぱいいたよってきっと辟易するだろう そういえば、この蜘蛛…

#64 Falling

月の位置がおかしい、と気づいたのは蒸し暑い8月の夜中のことだった。なんとなく寝づらく、それならと冷蔵庫からビールを取り出し近くの浜辺まで歩いているときだった。 なんか近いのだ。スーパームーンのように月が大きく見える、とかではなく、月の方がこ…

はつ恋

昔、この恋が終わることを知らない自分ーが確かにいた。瞬間瞬間期待をし、落胆して、舞い上がって、緊張して、絶望して、そうしているうちに気づいたら終わりが来た。瞬間瞬間、全力で燃えていた。 いつからか、それがいつか終わりうるものであること、必ず…

#63 夢

探して、—を。聴き覚えのある声を後に眠りから覚める。どこで聞いた声だろう。ぼんやりと反芻しながら、でもやっぱり思い出せない。ゆっくりと瞼を開ける。 外が暗い。頭がぼーっとしてだるい感じがする。眠りすぎたらしい。手を伸ばして携帯を見ると、最後…

#62 ここにあるもの

雨の日に風に運ばれてくる湿った、冷えた、重たい空気。 半分開けたベランダの窓から入ってくるそれは、空気というと重く、どちらかというと半分固体という感じで、スプレーから噴射される細かい粒子の集まりを彷彿とさせる。窓から入ってきたそれは少しずつ…

#61 書く、とは

はっきりといえない、ゆれうごくにんげんのありようをことばであらわしたいとか思いながら敷布団を干していたらじゃりっと音がしたので嫌な予感がしたらやっぱり かたつむりを踏んでしまったごめん、と言葉が口をついて出てそのあと、もうこのかたつむりは生…

ブログについて

毎日ブログを書くことを続けてみたのですが、最近時間をかけて書きたいことが出て来ました。いまも2時間ぐらいかけて書いてみたけど、まだ出せるものではないと思ったので今日は出すことをやめようと思います。そういう時は更新頻度を落として時間をかけて書…

#60 家

(ペンギンの話「#56 夜」の続き) 夢を見た。 どこかの家にいる夢。初めて足を踏み入れたはずなのにすごく居心地がいい。 とても古いけれど、所々に入る罅、床の染み、錆びた手摺、壁の裂け目から見える綿、一つ一つの時間を経て形成されていった皺のようなも…

#59 限界点突破の瞬間

ねむいねむいあついあついつらいつらいやばいやばいだるいだるいさむいさむいねようとしてないよねようとしてない あ...さめた。 (やっぱねむいわ) #59#毎日何かを書いてみる

#58 夜

「#58 夜」 その夜は雨が降った。空はそんな様子一つも見せずに、バケツに少しずつ溜まっていた水を急にひっくり返したみたいに雨を降らせた。 電気を消して布団の中で聴く雨の音は心地よかったけれど、ペンギンのことが気にかかった。 あのペンギンは無事北…

#57 調子の悪い時にもブログを書き続ける意味

1つ思いついたので書いておく。 それは、頭が書く(書かなければならない)脳になっていることだ。 お腹が痛くても頭が痛くても「痛いな。どうしようまだ眠れない。何を書いて寝よう...」となる。 そう考えているときは一刻も早く休みたいから非常に不快なのだ…

#56 お腹が痛い時にブログを書くことに意味はあるのか

これを書いている今、私はお腹が痛くて布団にいる。そして、昨日ブログで言った冊子の締め切りが明後日なので明日早く起きて仕事をしなければならない。 お腹が痛くて仕事も溜まっていて早く寝ないといけない時にまでブログを書く意味は何か。正直よく分から…

#55 色

今締め切りにギリギリで追われながら冊子を作っているんだけど、今日は色にかなーり悩まされた。 その結果、colarateというサイトにたどり着いた。colarateはパソコンで色を組み合わせて使いながら何かを作る作業をする人におすすめな気がする。 自分の使い…

#54 トマトソースパスタ

ペンギンはトマトソースパスタを美味しそうに食べた。 よっぽどお腹がすいていたのだろう。 お皿のパスタはあっという間になくなった。 「もしよければまだ残っているけど、お代わりしますか?」 「え!そんな、いいんですか?いや...そんな急に押しかけて、…

#53 突然の来訪

それは急にやって来た。 秋の涼しさの気配を少しだけ感じる、まだむしむしとした感じの抜けない9月の夜だった。 その時私は夕食のトマトソースパスタの準備をしていた。いい風が吹いていたのでクーラーをつけずに窓を開けて、ニンニクと玉ねぎをみじん切りに…

#52 雨上がりの朝

何か違う 昨夜の雨が 空気中の目に見えないちりを 洗い流したような 澄みきった朝 うまく言えないけど 私の気持ちも 何か重いものが 流れて行った そんな気がする きっと 昨日の夢だ 感情が溢れだしたから あの人が死んで 嘆き叫んだ 恋人をとられて 嫉妬に…

#51 愛について考える

#49で引用した愛に関することばについて私の考えをまとめてみる。 #50で書いたように、最近、幸せがこわいな、と思うことがある。幸せを感じることが悪い、と言うわけではない。幸せは悪くない。そうではなくて、自分が幸せであるべきであるという考え方が、…

#50 つぎはぎ

幸せが怖い幸せになるはずだという幻想は今に対する不幸せな気持ちを呼ぶから 正義が怖いふりかざされた正義は無条件の肯定と排除を生み出すからほんとうは絶対的な正義などないのにそれはいったい誰にとっての正義? ごはんを食べる途中眠くなった子どもみ…

#49 愛について

最近考えさせられた愛についての言葉 互いに互いを愛していて、必要とも感じていて、大切に思っている。それなのに、そのことが伝わらない。伝わらないことが、相手を傷つけてしまう。どちらにも悪意があるわけではない。けれども、自分が心地よくいられる状…

#48 青

潮 引ク月ノ 引力生理モ 同ジ海ノ 中ノ 私ノ 中ノ 海 引イテハ 寄セル引イテハ 寄セル 昔昔 珊瑚 ダッタ今モ 珊瑚 シカシ 化石大キナ 珊瑚ノ 化石 シカシ銀河 デアリ ソシテ 細胞 デモアリ 宇宙ノ 中ノ 世界ノ 中ノ 珊瑚ノ 中ニ 宇宙 アッテ 世界ノ 中ニ 私 …

#47 死ぬんじゃないかと思った話

その朝は、世界の終わりが来るのかというほど、美しかった 朝露がキラキラと輝き小鳥は木のまわりで戯れ シロツメクサの宇宙の中には生まれたばかりのつるっとした虫が佇む 太陽は背中を温め、風は穏やかで、小さな蒲公英は太陽に向かって静かに輝いていた …

#46 終わりという希望

人は慣れる生き物だ。良くも悪くも。 それは人間の生物としてのどうしようもない性だと思うし、同時に生きる術でもあるのだと思う。だって、毎日いちいち全部を新しいこととして驚いていたり感動していたら、生きるの大変だもんね。分かる。 日常というのは…

#45 足が一本ない猫の話

その猫は足が一本なかった。 黒地に白い靴下をはいたような手足をしていたので、勘違いだろうと思って、もう一度よく見返してみた。 やっぱり左の方の足がない。歩き方も心なしか少しぴょこぴょこしているように見えてきた。気になってじっと見ていると、猫…

#44 ずれ

ねえ、私が模合で一緒のサッチャン覚えてる? あー、あの面白い人ね。 そーそー。そのサッチャンの同業の人が、今度ギノワンの議員選挙でるんだって。オオシロサンって人なんだって。サッチャンからさー、ぜひ投票お願いしますってLINE来てたわけ。せっかく…

#43 未来

1年後(2022年)。30歳。ブログを続けているとすると#407の日。今の仕事が終わる約1ヶ月前の私は報告書とか、引き継ぎ資料の作成や整理などでばたばたしている。何をしてもいいという自由の状態に対する漠然とした不安と期待の両方があるだろう。 5年後(2026年…

#42 人生という名の物語

5歳の頃、ピアノを習い始めた。小学生の頃は歌うこととピアノが好きで、独唱とか伴奏とかをしていた。本を読むことも好きで、特にハリーポッターとかダレンシャン、ペギースーなどファンタジーが好きだった。 中学生の頃、zipperを読んで古着のおしゃれや服…

#41 ミルクレープ

ここ最近、ミルクレープを何度か作る機会があった。その中で気づいたことがいくつかあったので紹介する。 いつかだれかがミルクレープを作ることがあれば参考になると嬉しい。 まず、市販のミルクレープと、お菓子のレシピのミルクレープは違う。コンビニな…

Portrait of the world/ of me

「Portrait of the world/ of me」 Which aspects are you watching? 中野信子さんの「ペルソナ」の一部で「脳は一貫している方がおかしい」「我々は複数の側面を内包して生きている」ということが書かれていた。たしかに私たちは自分が一貫した人…

#40 半透明な猫の話

それは、確かに猫だった。しかし、体が半透明で、しかも地面から10cmほど宙に浮いていた。 いつも通り早朝の散歩をしていると、100m先あたりからニッ、ニッと高い音が聴こえてきた。近づくにつれて、大きく、長くなり、猫の鳴き声だと分かったその時、黒猫が暗闇…

#39 無題

それは、確かに猫だった。しかし、体が半透明で、しかも地面から10cmほど宙に浮いていた。 #39 #毎日何かを書いてみる #猫 #眠い