昔、この恋が終わることを知らない自分ーが確かにいた。瞬間瞬間期待をし、落胆して、舞い上がって、緊張して、絶望して、そうしているうちに気づいたら終わりが来た。瞬間瞬間、全力で燃えていた。 いつからか、それがいつか終わりうるものであること、必ず…
探して、—を。聴き覚えのある声を後に眠りから覚める。どこで聞いた声だろう。ぼんやりと反芻しながら、でもやっぱり思い出せない。ゆっくりと瞼を開ける。 外が暗い。頭がぼーっとしてだるい感じがする。眠りすぎたらしい。手を伸ばして携帯を見ると、最後…
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