(本) 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林 正恭

 


夏になると草が伸びるのが早い。

植物の生命力ってすごいなーと思う。

 


最近個人的なキューバブームが来ている。中国とか中東とかアメリカとか、世界の色んなところに行っているカイロプラクティックの先生に、一番好きな国はどこか聞いたら、キューバだと言って、その人の親切さや選挙好きなところ、国交を回復したアメリカに貿易を打ち切ると言われてそっちがそうしたいならどうぞと言ったエピソードなどを聞いたことがきっかけだ。

 


その話を友達にしたら、紹介されたのがこの本。

 


この本は5日間の休暇をもらったオードリーの若林さんがキューバに一人旅した時経験したことや考えていたことを書いているんだけど、キューバにより行きたくなったのはもちろん、若林さんのことが好きになる本だった。

 


若林さんの世界に対する素朴な疑問や違和感、日本の競争社会に対してキューバは天国のような国でした、で終わるのでなく、2つの国を対比させながら自分は何を思うのか揺れ動く感じ、かっこつけず、かっこつけようとする自分を等身大(じゃないかもしれないけどそう見える)で語る感じ。お父さんとの関係。旅のエッセイ、というよりも若林さんが主役の一つの小説を読んだ気持ちになった。

 


今私は資本主義や働くということになんとなくもやっとしている。生きるのって難しいな〜と思うことが多いんだけど、この本を読んで少し気持ちが楽になった。


私も自分でいつかキューバに行って自分の目で見てこようと思う。そしてそのとき私は何を感じるのか、楽しみだなと思う。