ミルクティ

「ミルクティ」 アブダカタブラねむれないよるにま女のかあさんはあったかくてあまあいまほうのミルクティをつくってくれますわたしはそのミルクティをのむとあんしんしてねられますわたしはそのミルクティがだいすきです あれから20年以上経ちました大人に…

ごめんね

ごめんね きみのことは好きだけど わたしはゆくよ 風が背中を押してきて どうしようもなく わたしはゆきたいの たとえ死んだって 後悔するかもね でもゆかない後悔の途方もない 大きさと長さに比べたら やっぱりゆくべきだと思う 手にできない幸せ たくさん…

増えすぎてしまった私たちは

私たちは死んでもいつも何かの一部だったし 何かはいつも私たちの一部になった あるときまで世界はそういうところだった いまも一部はそうだ どうやら宗教だか社会だかの都合で 私たちは死んで燃やされることになった あるいは別の信仰を持つところでは 燃や…

ばかみたい

くだらないね 今日も非難ばかりの大人達は 似たもの同士 狭い井の中 いいね押し合い エコーチェンバー 自分の正しさ確かめる 否定のうえに成り立つ 薄っぺらな正義なんかに 一体何の価値があるの? まずは自分を見つめてみたら? 自己肯定のマスターベーショ…

#33 にぇむい

むにゃむにゃむにょむにょすぴーすぴーぐうぐうぷすーぷすーすやすやごーごーとろとろすーすーどぅるんどぅるん いまはうつらうつら おやす... #33 #毎日何かを書いてみる #眠い #大変

#31 拝啓、過去殿

拝啓、過去殿 お元気ですか 立春が過ぎました少し前までの寒さも緩み、窓の外は明るく暖かくてそのうち少しずつ暑くなってくるのでしょうウィルスも少しずつ勢いを無くしていくのでしょうか 世界は回り一秒刻一秒と皆変わっていきます季節が、社会が、細胞が…

#30 平成生まれです

# 「ただいま」今日も一つ、積み重なるそれが嬉しい日もうっとおしい日もあるけどこれがいつかのなにかを形作るのかな 自分一人だと なんとなくでうまくいくことが多かったから何かがなされるのは魔法のように事が運ぶことだと漠然と思ってた けどそうでもな…

#29 朝の月

AM5:00 起きなきゃと思う心と寝てたい体が綱引き圧倒的に優勢な体 AM5:20薄弱なわたしの理性ちゃん重い体を布団から引きずりだし眠る家々を抜けて真っ暗な朝を歩き出す 朝の月に照らされてネオンブルーな自販機のボタンたちが踊る踊る 完璧なラインダンス 朝…

#28 何もかもが憂鬱な夜は

「何もかもが憂鬱な夜は」 何気ない小さな事さえうまくいかないそんな憂鬱な夜は無理に元気になろうとせずに落ち込んだっていいね 憂鬱だってわたしの一部だし落ち込むことも必要かもしれないでしょ知らんけどさ どうせ落ち込んだらそれに飽きるときも来るか…

#27 ドライなフラワー

時が止まって 色を増すドライなフラワーいっそあの日の気持ちも一緒に閉じ込めてしまえればいいのに ブルーム の時間はとうに過ぎ去ってしまったのになぜそんなに美しいのその姿は 時に生きているときよりも鮮やかで 時が止まって 香を増すドライなフラワー…

#25 カラス

遠くから見ると飛んでいるカラスはきれいだと思う 近くから見たらちょっとこわいけど 大きく広げた羽と真っ青な黒が特に好き 声はちょっと滑稽だけどそれもいい 飛んでいる、というよりは大きな羽を広げて風に乗っている 気持ちよさそうだな、と思ったけど思…

#22 沖縄アイランズとの対話

私「沖縄さん、あなたは何者なのですか。あなたのことを考えれば考えるほど、あなたのことが分からなくなってきました」 沖縄「私は”ここ”だよ。大陸になってからずっとただここでありつづけている。名前は何回か変わったけどね。あと範囲とか。」 私「あな…

#21 squall

夜。急に。 ザーザーザーザーザーピチャビチャパタパタパタパタザーザーザーザーピチャピポケパタ 窓越しに降る雨が部屋の中に入ってくる気配を背中で感じる 鼓膜を震わせ細胞を染めるピチャリポチャダダダダダダ真っ暗な体の中を降り注ぐ何かを押し流すよう…

#8 死

いつかのことある砂漠の村に暮らす1人の老人は自分の命の終わりを悟った彼はこれまで皆がそうしてきたように家族や村の人たちに挨拶をし、一人、夜の砂漠へと歩き出した「さよなら」「さよなら」筋肉のほとんどない足を少しずつ動かし村から離れた彼は何もな…