#36 鯨
そこで私は黒っぽい制服を着た学生で、研修旅行のようなものに来ている。
旅行の場所はどこか北で、なかなか行けない場所のようだ。
始めは大きな講義室でたくさんの人と一緒に何か講義を受けている。
私はなぜか先生の質問に一生懸命答えようとするが、先生と声がかぶってしまいうまく答えることが出来ない。
講義が終わった。
他の地域からきた学生達と一緒に車に乗って散策にむかう。
灰色の空と冬の海が見える坂道を下る。途中、車は雪のなかで走るためのモービルのようなものに変化する。
雪で滑りそうな道をスピードをだして走るので「大丈夫なのかな」と思っていたら、案の定モービルは滑って道を外れ、海に向かって真っ逆さまに落ちていく
...と思ったら、ネットでできた橋のようなものに受け止められた。
これは大丈夫なんですか?と引率の先生らしき人に聞くと、少し待てば助けがくるから大丈夫という。どうやらここではよくあることらしい。
しばらくして空から救援隊がやってきて、つり上げられた。助けられたらしい。
救援隊につり上げられながら海の上を運ばれていると、眼下に黒くて大きな塊が見えた。
それはピノキオの鯨を実写版にしたような黒くて大きな鯨だった。「あっ」鯨が海の中から飛び跳ねた。
進んでいくとそれ以外にも鯨はたくさんいて、生きている鯨もいれば人間の銛で突かれて動けなくなっている鯨もいる。鯨とともに生きている地域だからだろうか。
海のところどころが黒くなっている。
鯨に見とれているうちに、私とあと1人の少女だけ置いて行かれてしまったらしい。
気づいたら海の上に浮いていた。
どうにか進もうと海の上を泳いでいると、波にあおられて何かの中に入った。
それは死んだ鯨の頭だった。不思議と怖くはなくて、鯨の頭のなかは温かかった。
鯨の頭をいかだみたいにして2人で泳ぐと岸が見えてきた。
助けを呼ぼうとして携帯を見ると、携帯は濡れているにもかかわらず電波も電源も大丈夫だった。もう1人の少女も携帯は無事だったらしく、兄と思われる人と電話をしていた。その電話を聞いていて気づいたのだが、彼女はお腹に子どもがいた。
私は岸に上がり、暗い中光るコンビニに入り携帯の充電器を探しながら、彼女を連れて行く病院を探そう、と考えていた。
という夢を見た。
#36
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#鯨 #夢