#42 人生という名の物語

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 5歳の頃、ピアノを習い始めた。小学生の頃は歌うこととピアノが好きで、独唱とか伴奏とかをしていた。本を読むことも好きで、特にハリーポッターとかダレンシャン、ペギースーなどファンタジーが好きだった。

 

 中学生の頃、zipperを読んで古着のおしゃれや服をリメイクすることに目覚めた。服飾の専門学校に行きたかったけど、周りの大人に説得されてしょうがなく高校に行くことにした。

 

 高校で英語が好きになる。留学したいと考え県費の留学試験を受けるが、語学力が足りず落ちる。大学生になったら絶対に留学すると決める。この頃当時の彼の影響でミュージカルやチャップリンの映画が好きになる。
 
 大学では英語、言語学、文学を専攻する。勉強が楽しくて、2年生くらいの段階で大学院に行くことを決める。写真を撮り始めたり、美術館が好きになる。スウェーデンに留学する。留学中も言語学と文学を学び、文学の答えがないところが面白いと思って、文学で大学院に行くことにする。卒論は、チャップリン=道化=外側の人=モダニズムとなり、「闇の奥」という小説に出てくるロシア人の道化について論文を書く。心も闇の奥に入る。

 

 大学院に進学し、20世紀で最も難解と言われている、既成概念をひっくり返しまくる小説「ユリシーズ」で論文を書く。たくさん本が読めて、大変だけど幸せな時期。文学の研究者を志す。

 

 卒業後、大学院で博士過程に進もうと考えていたものの、期間限定で就職することになる。この頃ジャズピアノを始める。一年くらい落ち込み、しばらくよしもとばななを読まないと正気が保てない期間が続き、一冊が終わりそうになるとブックオフに買いに行くループが続く。大学で研究者になることを考え直し始める。でも本が好きでずっと読んでいる。ipadを買って絵を描き始める。


 研究者でなくても、ずっと文学や芸術に関わっていたいと考え始める。詩のワークショップに参加し始める。ブログを始め、書く習慣をつけようと思って、毎日何かをを書き始める。←イマココ

 

これは、文学とか音楽とか作ること、という視点から切りとった私の人生です。

私のことを知っている人は「ん?」と思ったかもしれない。抜けていることがたくさんあるし、自分でも都合いいなーと思う。

 

本当はもっとたくさんの要素があるけど、諸事情によりこのような物語になりました。


なぜかというと、語り手としての今の私は書くことや作ること、本に関心が向いていて、それらに関わることを続き(未来)の物語として想定しているから、そこに関わることだけを選択している。

 

上の例に分かるように、基本的に物語とは語り手にとって都合のいいものだ。語り手は語りたいことに応じて、出来事を切り取っていく。(判断を下さない神の視点の語り手だったり、ユリシーズみたいに語り手の意識を超えてくる物語もあるけど)

 

そして実は、自分の物語というのは常に変わり得る。なぜなら語り手の目線が変わると切り取られる出来事も物語も変わるから。だから、今の自分がどんなことを考えているか、どんなことを感じているかで人生の物語は変わっていく。私の物語も変わるかもしれない。

 

内田樹の『街場の現代思想』という本で、現在を楽しむには、死(=終わり)の視点を持つことが重要であるというようなことが書かれていたので、自分がどう老いて死ぬのかイメージしてみようと思って、まずは今を起点に過去を書いてみた。次は未来を書いてみようと思う。

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#人生 #物語 #内田樹